立位作業時における作業面高に関する実験的研究
茂木 伸之他
本研究は、作業面高の違いが作業者にどのような影響をあるかどうかを検討することを目的とする。作業の種類は4種類、1作業あたり1〜2分を想定した。実験は立位姿勢で行った。被験者は、健康な21〜23歳の男子大学生7名。利き腕は全員右腕であった。比較条件は作業面と肘の間を0cm、10cm、20p、30pとした。実験結果から、腰の表面筋電図からすべての作業において条件30pが1番大きかった。主観評価は条件30pの評価が1番低かった。前傾姿勢は条件30pが1番深い姿勢であり、作業面高が高くなると直立姿勢になっていった。分散分析の結果有意性が認められた。また、-5〜5度を自然立位姿勢と考えその結果、適切値は作業1、2が条件0cm、作業3,4が条件10cmであった。しかし、作業者によって後傾姿勢の割合が多くみられたため、作業面高の調整が必要と考えられる。その調整幅は10cm程度と考えられる。