ハンドル型電動車いすの操作性・快適性に関する生体力学的考察
奥本 泰久他
近年、高齢者や障害者向けに多くの車いすが販売されているが、そのうち電動の車いすが現在普及しつつある。これは簡便に利用できるが、安全性や快適性に問題も多い。本論文はこの電動車いすに焦点をあて、アンケート調査による問題点の抽出を行った。そのうち、シートに関する問題と、ハンドルなど操作パネルに関する問題を取り上げ、生体力学による人体負荷解析および EMG 測定による筋負荷の計測を行い、シートの最適高さ、背もたれの最適倒れ角、各種操作パネルの操作性について考察を行った。これにより、電動車いすの設計改良案を提案した。