6. 高速旅客船の労働実態に関する研究
久宗 周二 他
旅客船において高速船の事故発生率が高い。そこで高速船の労働実態を、平行して運行している在来型船と比較して、特性を考察した。高速船の操船作業を分析した結果、船長などが見張りをする時間が在来船より多かった。作業姿勢は在来船で立位姿勢が多かった。質問紙調査では、自覚疲労調査と、蓄積疲労調査で高速船の方に訴え率が高く、高速船乗組員は睡眠時間が1.5時間少なかった。高速船に対する、機器や人員面でのサポートが必要である。