4. システム操作時におけるパフォーマンス評価について
鈴木 哲 他
本研究では、PCシステムの操作時におけるパフォーマンスに影響を与える要因等を検討し、これらの要因が相互にどのように関係しているか実験的に調査することを目的とした。
要素として、他の研究やISOの規格の規定を基に、効率、有効さ、作業の困難さ、適応性、生理的効果の5つを取り上げ調査することとした。これらの関係を数理的に表現し、また実験を通して、その係数の動きを観察することにより、要因の相互関係の検討を行った。
結果として、各要因間に一定の関係が確認された。特に効率に対しては、作業の困難さと適応性の影響に強い関係が認められた。
これにより、システム操作時におけるパフォーマンスをシステム側、ユーザ側の双方から複合的に捉え、数理的にあらわすことができることを示すとともに、今後の評価と推定の可能性について議論した。