3.乗用車の運転姿勢に対する感性評価と生体力学的解析
奥本 泰久 他
本論文は、ドライバーの疲労に直接関係する前部シートを取り上げ、感性工学的評価や生体力学的評価を行ったものである。具体的には、乗用車のドライバーの運転姿勢について、シートの位置、高さ、倒れ角、ハンドル位置などをパラメータとし、乗心地の観点からアンケート調査を行い、この結果を感性工学的手法により解析した。あわせて、バーチャルヒューマンモデルによる生体力学的な解析を行い、上記手法との対応を検討した。本稿は、第一ステップとしてシートの倒れ角について、静的な状態での検討結果を報告した。